反応液を抽出 (extracting the reaction liquid)
抽出(Extract)は反応の後処理によく用いられる操作です。
翻訳をしていると、「反応液」や「水層」を Extractの目的語とするのはおかしいのではないかという指摘を受けることがあります。
確かに実際に抽出されるものは「反応液」や「水層」中の生成物等であるため、違和感があるのかもしれませんが、実際の論文等にはこういった表現はよく見られます。
うまく説明できないか辞書を見ていたら、
Merriam-Websterに
“to treat with a solvent so as to remove a soluble substance"
(可溶物を取り除くように溶媒で処理する)
という定義が載っていました。即ち、Extractには、目的語となるものを抽出処理にかけるという意味もあることになります。
これで自信を持ってこの表現を使えるようになりました。
また、screenという単語の目的語についても指摘を受けますが、
Marriam-Websterでは
“to pass (something, such as coal, gravel, or ashes) through a screen"
((石炭、砂利、灰などのもの)をふるいに通す)
の他に、
“to select or eliminate by a screening process"
(スクリーニングプロセスによって選択又は除去すること)や
“to test or examine for the presence of something (such as a disease)"
(何か(病気など)の存在について試験又は検査する)
とも定義されており、スクリーニングの結果選択されるもの及び除去されるものや試験の対象をscreenの目的語とすることもできることが分かります。
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